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日本人が学びやすい言語は?難易度ランキングの読み方と選び方

文法が近いのは韓国語、発音しやすいのはスペイン語。FSIの難易度表は英語話者向けです。中国語・英語・フランス語など主な外国語の、日本人にとって易しい点と難しい点、ドラマで始めやすい言語をまとめました。

Lingosiveチーム
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誰にとっても一番簡単な言語というものはありません。日本語を話す人にとっては、文法が近い韓国語と、発音しやすいスペイン語が入りやすい言語です。よく引用されるFSIの難易度表は、英語を母語とする人向けの目安です。

日本人にとって一番学びやすい言語は?

何を基準に「簡単」と考えるかで、答えは変わります。文法と単語なら韓国語、発音と読みやすさならスペイン語、漢字の知識を生かすなら中国語が、日本語話者にとって入りやすい言語です。

  • 文法で選ぶなら韓国語:語順が日本語とほぼ同じで、「は」や「を」にあたる助詞があります。
  • 発音で選ぶならスペイン語:母音が日本語と同じ5つで、ほぼ綴りどおりに読めます。
  • 漢字を生かすなら中国語:文の意味を漢字からある程度推測できますが、声調という新しい音のしくみがあります。
  • 英語は学校で学んだ土台が強み:ただし音と綴りのずれが大きく、簡単な言語とは言いにくいところがあります。

どの言語にも、日本語話者にとって易しい部分と難しい部分があります。迷ったら、見たいドラマや使いたい場面がある言語を選ぶと続けやすくなります。

言語の難しさは何で決まる?

外国語の難しさは、主に母語との距離で決まります。同じ言語でも、英語話者と日本語話者ではつまずく場所が違います。比べるときは、次の4点を見るとわかりやすくなります。

  • 語順と文法:動詞が文の最後に来るか、名詞に性や格があるか、動詞が人称で形を変えるか。
  • 発音:母音の数、声調の有無、日本語にない子音の区別。
  • 文字:アルファベット、ハングル、キリル文字、漢字など。新しい文字は最初の壁になります。
  • 知っている単語:韓国語や中国語とは漢字由来の言葉が、英語とはカタカナ語が重なります。パン(ポルトガル語)やアルバイト(ドイツ語)のように、ほかのヨーロッパの言語から入った言葉もあります。

このほか、学習に使える時間や教材の多さでも、身につくまでの時間は変わります。旅行で話せれば十分なのか、ドラマを字幕なしで見たいのかといった目標によっても、必要な時間は違ってきます。

FSIの難易度表は何を示している?

「言語の難易度ランキング」としてよく引用されるFSIの表は、英語を母語とする人が各言語を身につけるまでの期間の目安です。日本語話者にとっての難しさを示すものではありません。

この表は、米国務省のサイトにある語学研修のページに載っています(Foreign Language Training、2026年10月30日閲覧)。数字は、週に授業23時間と自習17時間のペースで学んだ場合に、米政府の語学力の尺度(ILR)で「話す・聞く」の総合評価が3に届くまでの期間です。実際の期間は、適性やそれまでの語学経験などで変わるとも書かれています。

区分期間の目安(授業時間)主な言語
カテゴリーI(英語に近い言語)24〜30週(552〜690時間)スペイン語・フランス語(30週)、イタリア語・ポルトガル語(24週)など
カテゴリーII約36週(828時間)ドイツ語、インドネシア語、マレー語、スワヒリ語など
カテゴリーIII(英語との違いが大きい言語)約44週(1,012時間)ロシア語、トルコ語、ヒンディー語、タイ語、ベトナム語など
カテゴリーIV(英語話者にとって特に難しい言語)88週(2,200時間)日本語、韓国語、中国語(標準中国語・広東語)、アラビア語

注目したいのは、日本語と韓国語が同じカテゴリーIVに入っていることです。英語から遠いこの2つは、文法の面では互いに近い言語です。週数を日本語話者にそのまま当てはめることはできず、「英語からの距離」を示す表として読むのが正確です。

言語別:日本人にとって易しい点・難しい点

日本語話者にとって、文法で入りやすいのは基本の語順が同じ韓国語・トルコ語・ヒンディー語、発音で入りやすいのは母音が5つのスペイン語です。下の表は、Lingosiveで学べる言語を日本語話者の目線で比べたものです。

表の右端の列は、その言語でLingosiveの何が使えるかを示しています。この記事はLingosiveを開発しているチームが書いており、LingosiveはNetflix、YouTube、Prime Video、Disney+、HBO Maxのいずれとも提携関係のない、独立したツールです。

言語易しい点難しい点Lingosiveで使える機能
韓国語語順がほぼ同じ。助詞があり、漢字由来の単語も多いハングルを一から覚える。パッチムや激音・濃音など、日本語にない音の区別二重字幕
中国語漢字から文の意味をある程度推測できる声調と、日本語にない発音。動詞が目的語の前に来る二重字幕
スペイン語母音が5つで、ほぼ綴りどおりに読める動詞の活用が多い。名詞に男性・女性がある。巻き舌のR二重字幕、映画の中の単語、アプリ、作品一覧
英語学校で学んだ土台がある。カタカナ語で知っている単語が多い綴りと発音のずれ。LとRの区別、日本語より多い母音二重字幕、映画の中の単語、アプリ、作品一覧
フランス語英語と共通する単語が多い発音しない文字、鼻母音、単語をつなげて読むリエゾン二重字幕、映画の中の単語、アプリ、作品一覧
ドイツ語綴りと発音の対応が比較的規則的名詞の性が3つあり、格によって冠詞の形が変わる二重字幕、映画の中の単語、アプリ、作品一覧
イタリア語ほぼ綴りどおりに読める。単語の多くが母音で終わる動詞の活用が多い。名詞に男性・女性がある二重字幕、映画の中の単語(アプリのみ)、アプリ、作品一覧
ポルトガル語スペイン語と近く、両方学ぶと単語や文法を生かし合える鼻母音。綴りと発音のずれがスペイン語より大きい二重字幕、映画の中の単語(アプリのみ)、アプリ、作品一覧
ロシア語冠詞がない(日本語と同じ)キリル文字、名詞の格変化、単語ごとに違うアクセントの位置二重字幕、映画の中の単語(アプリのみ)、アプリ、作品一覧
トルコ語語順が同じ。日本語と同じく、単語の後ろに語尾を重ねていく語尾の母音が前の母音に合わせて変わる母音調和。日本語にない母音二重字幕
ヒンディー語語順が同じ。助詞に近い後置詞を使うデーヴァナーガリー文字。息を強く出す音とそり舌音の区別二重字幕

「二重字幕」は、パソコンのブラウザで学びたい言語の字幕の下に日本語訳を出し、単語をクリックして調べられる機能です(ブラウザの拡張機能として動きます)。その言語の字幕トラックがある作品で使えます。「アプリ」はスマホアプリの動画ライブラリとフラッシュカードでの復習、「作品一覧」は難易度順に並べた映画・ドラマの一覧です。

韓国語は日本人にとって簡単?

韓国語は、日本語話者にとって文法と単語の面で特に入りやすい言語です。ただし文字と発音は一から覚える必要があり、何もしなくてもわかる言語ではありません。

たとえば「저는 학교에 가요」を一語ずつ置き換えると、「私は 学校に 行きます」になります。語順も助詞の位置も日本語と同じで、「학교(ハッキョ)」は漢字の「学校」に由来する言葉です。「약속(ヤクソク)=約束」「준비(チュンビ)=準備」のように、音まで似た漢字語も少なくありません。

難しいのは発音です。パッチムと呼ばれる音節末の子音や、平音・激音・濃音という3種類の子音の区別は、日本語話者がつまずきやすいところです。FSIの表で韓国語は最も難しいカテゴリーIVですが、それは英語話者から見た場合で、日本語話者は文の骨組みが似ているところから始められます。

韓国ドラマで学ぶなら、韓国語の字幕トラックがある作品をパソコンのブラウザで再生し、Lingosiveの二重字幕で韓国語の下に日本語訳(機械翻訳)を出せます。韓国語は、アプリの動画ライブラリと「映画の中の単語」の対象には入っていません。

世界で一番簡単な言語はある?

すべての人にとって一番簡単な言語はありません。簡単さは母語と目的で決まり、英語話者と日本語話者では答えが変わります。FSIの表が示しているのも、英語を母語とする人から見た順番です。

文法が単純な言語としてよく名前が挙がるのは、規則的になるように作られた人工言語のエスペラントや、動詞が人称や時制で形を変えないインドネシア語です。どちらもLingosiveの学習言語には含まれていません。

ただしインドネシア語も、FSIの表ではカテゴリーI(英語に近い言語)ではなく、カテゴリーII(約36週)です。文法が単純でも、知らない単語を一から覚える手間はどの言語にも残ります。

ドラマで始めやすい言語は?

ドラマで始めやすいのは、見たい作品があり、その言語の字幕トラックが付いていて、学習ツールが対応している言語です。Lingosiveで使える機能が最も多いのは英語・スペイン語・フランス語・ドイツ語で、韓国語・中国語・トルコ語・ヒンディー語ではパソコンでの二重字幕が中心になります。

二重字幕が使えるのは、パソコンのChrome・Edge・Braveで開いたYouTube、Netflix(ネトフリ)、Prime Video(アマプラ)、Disney+、HBO Maxの5つです。YouTubeは通常の動画ページが対象で、ShortsやYouTube Musicは含みません。スマホやテレビのアプリでは使えません。始め方は次の4ステップです。

  1. 見たい作品に、学びたい言語の字幕があるかを確かめます。字幕の言語は作品や地域によって違います。
  2. パソコンのブラウザにLingosiveの拡張機能を追加します。
  3. 作品を再生して学びたい言語の字幕を選び、Nキーで二重字幕をオンにします。
  4. わからない単語をクリックして単語カードを開き、「学習」を押して単語リストに保存します(保存には無料アカウントが必要です)。

上の行は、選んだ字幕を単語ごとにクリックできる形で表示したものです。下の行は日本語への機械翻訳(主にGoogle翻訳)で、配信サービスの日本語字幕ではありません。そのため日本語字幕のない作品でも訳が出ますが、ときどき誤訳もあります。NetflixとYouTubeでは、Sキーで同じ行をもう一度聞けます。

作品選びには、字幕から難易度を5段階で測った作品一覧が使えます。英語は海外ドラマと映画、英語以外の6言語は多くがハリウッド映画などの吹き替え版です(例:スペイン語の作品一覧)。英語なら難易度を測った海外ドラマ18作も参考になります。

単語から場面を探すなら、映画の中の単語で単語や短いフレーズが話されている場面を見られます(英語・スペイン語・フランス語・ドイツ語)。スマホでは、Lingosiveアプリの動画ライブラリで英語・スペイン語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・ポルトガル語・ロシア語の動画をレベル別に見られます。アプリはiOS 16.4以降とAndroid 7.0以降に対応していますが、Netflixなどの作品は再生できません。

よくある質問

日本人にとって一番簡単な外国語は何ですか?

一つには決まりません。文法と単語の近さでは韓国語、発音のしやすさではスペイン語が、日本語話者にとって入りやすい言語です。「難易度ランキング」としてよく引用されるFSIの表は、英語を母語とする人向けの目安です。

韓国語は日本人にとって簡単ですか?

文法と単語の面では、ほかの多くの言語より入りやすい言語です。語順と助詞の使い方が近く、「約束」「準備」のように漢字に由来する単語も多いからです。ただしハングルと、パッチムや激音・濃音といった発音は新しく覚える必要があります。

英語の次に学ぶなら何語がいいですか?

目的で選ぶのがおすすめです。英語の知識を生かしたいなら英語と共通する単語が多いスペイン語やフランス語、日本語との近さを生かしたいなら韓国語が候補になります。ドラマで学びたいなら、見たい作品にその言語の字幕があるかも確かめておきましょう。

ドラマで新しい言語をゼロから始められますか?

ドラマだけでゼロから始めるのは大変です。先に文字と、あいさつや基本の文の形を押さえ、そのうえで学びたい言語の字幕と日本語訳を並べて見ると、わかる単語が少しずつ増えていきます。Lingosiveの日本語訳は機械翻訳なので、ときどき誤訳があることを前提に使ってください。

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